涙の雨

CL、悲願のバルサ優勝。
しかし素直には喜べない出来事があった。
まんまとダフ屋に偽物をつかまされたのだ。
パリへ発つ前に入手可能なチケットは1枚20万円強だった。
あまりの高額に躊躇して、いろんな人にも相談したら、まだ現地でダフ屋から買う方が多少安いのではとの見解。
ただ異国のダフ屋など怖いのでネットで事前にいろいろ調べ、最近偽物をつかまされることの多いことを知った。
それに対する対策についても、よく読んだ。
私たちが払える限界も決めた。2枚で2000euro。30万円だ。
そしていざ、スタジアムへ。
午前中、何人かのダフ屋から値段を聞くと2枚で6000euro。
実際鼻で笑われた。
途方に暮れた。
でも試合時間が迫ればもう少し下がるはずと信じた。
チケットを探すサポーターがたくさんいる。
私たちはある取り決めをした。
1枚1500euroまで下がったら、旦那さんの分だけ買うことを。
旦那さんは25年、バルサのファンだ。
旦那さんがいなければ私はサッカーなど興味の夕ないまま人生を終えただろう。
だから彼だけが観ることを恨む気もなく、逆に、是非観て欲しかった。
夕方、再度チャレンジする。
1枚2000まで下がった。
もう少しだ。
すると、あるダフ屋が声をかけてきた。
1800と。
1500というと1700になった。
その後交渉するが1700からは下がらない。
私は旦那さんに言った。その値段でいいよと。
チケットを見せてもらう。
何だか怪しい。
何度も本物かと聞くと、入場ゲートまで行き、係りに確認させている。
並んでいるサポーターにも確認すると、ちゃんとホログラムがついているから本物だと言う。
決めた。
支払いも細心の注意を払う。
この段階でもうまくごまかす輩がいると読んだからだ。
きちんと確認した。
奴は本当にいい試合になるよとウィンクした。
私は嬉しかった。
旦那さんは一人だけで観ることをすまながったが私は本当に嬉しかった。
いざゲートへ向かう。
私はゲート脇のフェンスで中に入った旦那さんの写真を撮るつもりで待った。
…が、少し遅い。
振り返りゲートを見ると、なんと旦那さんが戻ってきた。
その顔は全てを語っていた。
私は極力明るく振る舞った。
どう声をかけていいのか解らなかった。
私は悲しかった。
金額が大金だったことより、とにかく悲しかった。
あんなに嬉しそうにしていた旦那さんの気持ちを踏みにじったあいつが許せなかった。
かわいそうで泣けてきた。
旦那さんも泣いた。
騙された自分を責める姿があまりに辛かった。
でも私たちはできる限りのことはしたのだ。
そのくらい精巧なチケットだったのだ。
旦那さんが言うには彼の前にいたイギリス人2人も騙されていたらしい。
激しく怒っていたそうだ。
おそらく騙された人たちは皆、高額を騙し取られたであろう。
私たちも裕福ではないがヨーロッパ人だってなけなしのお金だったはずだ。
皆、本当に純粋に観たいという気持ちを踏みにじった奴らが許せない。
あまりの疲労にホテルに戻り、そのままそこで観戦することにした。
チケットが手に入らなければカフェのTVで観戦しようと考えていたが、その気力はなかった。
試合が始まった。
アーセナルに先制される。
アンリは切れている。
ロナウジーニョはいつものようにはいかない。
後半、雨が降り出した。
雷も鳴る。
騙された人達の怒りだ。
逆点、試合は終わった。
優勝だ。
旦那さんは喜んでいる。
でも私は思う。
この状況を本当に生で見せてあげたかった。
そこにいさせてあげたかった。
また泣けてきた。
ネタにするにはあまりに高すぎだったけど、ネタにしてねっ笑う旦那さんが可哀相だった。
でも帰国したら私たちは笑って話すだろう。
でも私は許さない。忘れない。

楽しい時間もありました。
そちらはいよいよチャンピオンズリーグ決勝をご覧ください。

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by mi-piace | 2006-05-18 16:06 | サッカーのこと。
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